赤羽一嘉国土交通相は25日、大雨による長崎県雲仙市小浜町雲仙の土砂災害状況を視察した。雲仙温泉街の観光関係者らは意見交換の場で、地獄の魅力向上を図る景観整備や、地獄から旅館に引いていた源泉配管の復旧などを求めた。
赤羽国交相は家屋2棟が土砂に押し流された小地獄地区と、裏手の山が崩れ土砂に覆われた八万地獄を視察し中村法道知事、金澤秀三郎市長、温泉街の観光関係者らと対面。中村知事と金澤市長は▽復旧事業の早期実施▽観光の復興▽財源措置－などをそれぞれ要望した。
雲仙温泉観光協会の宮崎高一会長は「唯一無二の地獄の景観を、さらに魅力的に再生させてほしい」と訴え、被害が甚大だという風評被害で宿泊キャンセルが増えているとして観光プロモーションへの支援も求めた。
赤羽国交相は「政権として踏み込んで取り組む。雲仙温泉は素晴らしい観光資源で、全国をリードする観光地になる可能性がある」と応じた。
