【夏の甲子園】智弁和歌山が15年ぶり夏4強 高嶋が名将・祖父&父超えの一発「気持ち良かった」

左越え本塁打を放った智辯和歌山の高嶋奨哉

智弁和歌山(和歌山)が猛爆15安打で大勝し、15年ぶりの夏4強を決めた。第103回全国高校野球選手権(甲子園)12日目(26日)の第2試合で石見智翠館(島根)を投打で圧倒し、9―1で勝利。節目となる夏通算40勝目をマークし、歴代単独8位となった。

先発野手が全員安打を叩き出した中、序盤で強力打線を勢いづけたのは7番・高嶋奨哉(3年)の一発だった。1点をリードした2回先頭の第1打席、大会30号となるソロ本塁打を左翼席中段へ叩き込んだ。

祖父は甲子園歴代最多68勝の名将・高嶋仁名誉監督だ。仁氏と父・茂雄さんは過去にそれぞれ2度夏の甲子園に出場しており、ともに1安打で未勝利。今大会の初戦(24日・高松商戦)で「3世代出場」を果たすと、祖父と父を超える2安打&白星もつかんでいた。そして、この日は2人が果たせなかった甲子園1号のメモリアルアーチを準々決勝の大舞台でマーク。高嶋は「気持ち良かったです。前の試合でもヒットが出たので、振っていこうと決めていた。(祖父には)今日はホームランを打ったよと報告したい」と笑顔を見せた。

中谷仁監督も「高嶋のホームランが大きかった。素晴らしい一発。練習でも見ないような当たりだった」と称賛していた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社