チャーリー・ワッツさん日本メディア最後のインタビューで〝独自のドラマー哲学〟語る

チャーリー・ワッツさん(ロイター)

24日(日本時間25日)に亡くなった世界的ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさん(享年80)が、2016年に日本のメディアに受けた最後のインタビューがTBS NEWSのユーチューブチャンネルで公開されている。

ワッツさんは当時75歳。バンドのルーツとなるブルースの名曲を新解釈してカバーした同年のアルバム「ブルー&ロンサム」の発売に合わせてニューヨークでインタビューを受けている。

このアルバムは現時点でストーンズ最後の新録音アルバムとなっており、ワッツさんは「とても心地よくやれた。短い時間で完成できた。ブルースを演奏していたらアルバムになった。とても楽しかったよ」と笑顔で語っている。

結果的には実現しなかったオリジナル新作アルバムについては「未開の地へ踏み出すのは難しい。でもミックとキースが離してくれないかな」と泣かせる言葉を笑顔で語りつつ「ドラムというのはそもそもダンスのための楽器。観客を踊らせるのはドラマーの役目だから」と独自の哲学を踏まえて前向きに語っている。

ワッツさんは「自分があとどれだけやれるか分からないが、出番があれば出て行って演奏するだけだ」とまるで哲学者のような静かな表情で語っている。今後は未発表テイクの発表が待たれるところだ。

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