【東京パラリンピック】卓球・メダル候補の岩渕が1次リーグ敗退「目標にまだまだ及ばなかった」

まさかの1次リーグ敗退となった岩渕(ロイター)

まさかの結果に終わった。東京パラリンピック・卓球競技(26日、東京体育館)、男子シングルス(クラス9)の1次リーグが行われ、開会式で旗手を務めた岩渕幸洋(26=協和キリン)は、ユーリ・ノドルノフ(RPC)に2―3で敗戦。1勝2敗となり、決勝トーナメント進出を逃した。

生まれつき両足首に障がいを抱えていたが、中学1年で卓球を始めた。中学3年でパラ卓球に出会うと、大学4年時にはリオ大会出場を果たし、2018年世界選手権では銅メダルを獲得。今大会に向けては「技術的なところでも参考にさせてもらうことはある。常識にとらわれないというか、プレースタイルが我が道を行く感じなので、それはすごくいい」と、東京五輪の卓球混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(20=スターツ)のプレーなどを参考に、さらなるレベルアップを目指していた。

大会前の目標は「金メダル以上」だったが、最後まで思うようなプレーができなかった。「緊張した場面での技術のズレというか、そういったところは認識が甘かった。落ち着いてプレーするということがどうしたらできるかが今後の課題。自分が立てた目標にまだまだ及ばなかった」。パリ大会まで残された期間は3年。次こそはこの悔しさを晴らしてみせる。

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