「抗体カクテル療法」長崎市内で始まる コロナ重症化を防ぐ効果

 新型コロナウイルス感染症対策で長崎県は26日、長崎市内の宿泊療養施設で、重症化を防ぐ効果がある抗体カクテル療法による治療を始めたと発表した。
 県によると、同市内には軽症者らを受け入れる宿泊療養施設が2カ所あり、うち1カ所に無床診療所を設置していた。だが抗体カクテル療法の実施には入院ができる有床診療所に切り替える必要があり、県が準備を進めていた。
 同市内を中心とする医療機関の医師と看護師が交代で診療所に詰めることで常勤体制を整備。病床は11床確保した。抗体カクテル療法のほか、体調悪化への診察、脱水症状に対する点滴、容体急変時の酸素投与などを実施できる。

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