長崎県の離島航路 旅客ほぼ半減 コロナ影響 九州運輸局発表

 九州運輸局は26日、管内の主要離島航路(12社16航路)の2020年度輸送実績を発表した。長崎県関係の壱岐・対馬-本土(1社3航路)、五島列島-本土(3社5航路)の旅客数は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年度からほぼ半減した。
 壱岐・対馬-本土の旅客数は前年度比48.1%減の49万2232人。車両数は同16.6%減の7万737台。五島列島-本土の旅客数は47.5%減の56万8237人、車両数は同19.3%減の4万6646台。どちらも確認できる2000年度以降で最低だった。
 車両のうち「バス」は壱岐・対馬-本土が同67.6%減、五島列島-本土は同44.5%減と大きく落ち込み、団体観光客の減少が響いたとみられる。
 九州運輸局の主要離島航路全体の旅客数は、同46.7%減の174万625人、車両数は同15.1%減の21万5514台で、2000年度以降最低。運輸局によると、21年度の旅客数は20年度より回復しているがコロナ前の水準には届かず、厳しい状況が続いているという。

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