巨人、ヤクルトも敗れ、ゲーム差は変わらずも、シーズン後半戦の猛虎は金曜日に勝てない。
その原因は先発の西勇が状態が未だに上向かないことと無関係ではない。この日の広島戦(マツダ)も敵エース・大瀬良との投げ合いで3回までに2点の援護をもらいながら、3、4回の2イニングの間に西川、鈴木誠、坂倉、菊池涼と敵打線の主要人物に痛打を食らい2―3と逆転を許した。
6回まで110球、被安打7の3失点は「並み」の投手であれば及第点も「エース」の看板を背負うには物足りない内容。6度目の挑戦となった通算100勝も、またしても次回登板に持ち越しとなった。
この日は正捕手・梅野とのコンビではなく、矢野燿大監督(52)はもう一人の6年目捕手・坂本を起用し、敵打線の〝目先〟を変えに行ったが結果に結びつかず。
9敗目の右腕を指揮官は「どっかできっかけを作ってもらいたい」と今後の奮起を期待したが…。残り試合はすでに「40」を切り、昨季までの3年連続2桁勝利の右腕が復調できるか否かは、Vを目指すチームの今後にも大きく影響を及ぼすことになりそうだ。