農作物のシカ被害防止へ 綾町など3者協定

シカによる農林業などへの被害防止へ向け、協定を結んだ宮崎森林管理署など3者の代表者

 シカによる農林業などへの被害を防ごうと、宮崎森林管理署と綾町、綾町有害鳥獣対策協議会は24日、シカ被害対策協定を結んだ。3者で連携しシカの捕獲などを進め、里山環境の健全化を図っていく。
 同様の協定は県内19例目。協定締結により、同署から町を介して同協議会へシカを捕獲するための「くくりわな」が無償貸与されるほか、国有林への入林手続きの簡素化も図られるという。
 調印式は同町役場であり、3者の代表者が協定書に調印。籾田学町長は「人間と動植物との間のバランスをしっかりとって、共存する町を目指したい」と述べていた。
 同町農林振興課によると、町内では昨年度、シカにより31アールで55万6千円の農作物被害が発生しているという。

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