熱烈虎党・沢松奈生子 阪神Vなら “バーチャル道頓堀”ダイブ?「全部弾けさせてほしい!」

あふれる阪神への愛を熱弁してくれた沢松奈生子

16年ぶりの悲願に向けてし烈な上位争いを繰り広げる阪神。その奮闘ぶりに興奮を抑えきれないのが、スポーツ界きっての虎党で知られる元テニスプレーヤーの沢松奈生子(48)だ。幼少期から〝虎一家〟で育ち、世界のトッププロになっても虎一筋。現在は東京在住ながら毎日放送「よんチャンTV」にレギュラー出演する沢松が、後半戦の戦い方、五輪効果、キーマンなど熱すぎる〝なおちゃんトーク〟をさく裂させた。

【沢松奈生子インタビュー(2)】

――でも90年代、テニスプレーヤーとして現役のころは阪神がずっと弱く、引退されてから強くなった

沢松 正直、それがまた面白いところ。海外でも新聞で勝敗は見ていたし、励みにしていました。阪神は常に勝ったらおもろないんです。勝たんなかで勝つからおもろい。私、アップルウオッチで3イニングずつ途中経過が通知される設定にしてるんです。6回終わって勝ってても半信半疑。またやられるんちゃうか…が面白い。氷河期を経験してますから。

――2005年を最後に優勝がない

沢松 あの時も日本シリーズでロッテに4タテされたでしょ。あれが最後なんでウチの祖母は「次、日本一見るまで死ねん」って。だからホンマにお願いします、ホンマに今年お願いします(笑い)。でも…優勝するんちゃうか、と言うたら逃げていきそうな気がするので「優勝」とはまだ言わないでおきます。

――後半戦は梅野、岩崎、青柳の金メダル効果も期待できそう

沢松 それは大きいと思いますし、活躍を見ていたチームメートにとっても大きい。金メダルを取った選手がどんな影響を与えられるかが後半戦のカギを握る要素の1つです。青柳選手は五輪で打たれたけど、試合後「中継ぎ選手の大変さがわかった。だから阪神では先発としていかに長いイニングを頑張れるか。それを学んだ」と言われてたんです。ぜひ学んだならやってほしい。チームの宝ですもん。

――野手のキーマンは

沢松 同じ西宮の近本選手でユニホームも持って来てます! 点を取るには1番打者がどれだけ塁に出れるか。状態も最初のころからだいぶ上がってきてます。佐藤輝選手も三振か本塁打という昭和のホームランバッターみたいな魅力がある。三振も大いにして、大いに打ってほしい。ルーキーは伸び伸びできるのが強みですよ。何も考えず、バット振ってほしい。

――16年ぶりの悲願に向けて視界良好だ

沢松 阪神は昔からやらん時はやらん。でも勢いに乗ったら誰も止められない。これをつかんでほしい。混戦になるとちょっと自信ないんで(笑い)

――優勝したらどうやって喜びを表現する

沢松 ヤバイですよ。バーチャルで道頓堀に飛び込みたい。(VRを)作ってほしいですね。ホンマに飛び込む勇気はないけど、どういう気分か味わってみたい。今年は球場に行けてないし、大声で六甲おろしも歌えてないですもん。でも、まだ「優勝」とは言わずに我慢です。言い出すとホンマにバブルが弾けるので、その瞬間まで我慢。家族の中でも言わないで「今年、行くんちゃう?」くらいにしときます。その時が来たら、コロナで我慢してる分、全部弾けさせてほしいです!

☆さわまつ なおこ 1973年3月23日、兵庫県西宮市出身。テニスの名門家族で育ち、15歳で全日本選手権女子シングルスに優勝、全米オープンジュニアで8強、90年にWTA女子プロテニスツアーで初優勝する。91年に全仏OP、92年にウインブルドンに出場し、95年に全豪OPで8強。五輪にも2度出場した。98年に引退するまでWTAで4度の優勝、4大大会に34回連続出場。シングルス世界ランク最高14位、10年間にわたって30位以内をキープした。現在はテニス解説、スポーツコメンテーターの他、明るいキャラクターを生かして毎日放送「よんチャンTV」(毎週月曜~金曜、午後3時40分~午後7時)の隔週水曜日にレギュラー出演している。

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