東京パラ 車いすバスケ日本男子3連勝 鳥海、川原の長崎県勢は3戦連続スタメン

 車いすバスケットボール男子の日本が3連勝で1次リーグ突破を事実上決めた。2012年ロンドン大会金メダルのカナダを相手に、守備から流れを引き寄せて62-56で逆転勝ち。京谷監督は「うちはエースが12人。それぞれが役割を果たして、みんなでつないだ勝利」と強調した。
 日本が序盤、シュート精度を欠く一方で、カナダは得点源の2人を軸に着実に加点。前半は19-30とリードを許したが、メンバーを入れ替えながらの総力戦で何とか我慢を続けた。
 後半に入ると、オールコートプレスなどの激しいディフェンスを受けたカナダは体力が削られ、徐々に日本ペースに。第4クオーター5分、この日24得点を挙げた香西(NO EXCUSE)の3点シュートで54-52と逆転すると、最後までリードを守り切った。
 長崎市出身コンビの鳥海(パラ神奈川SC)と川原(千葉ホークス)は3戦連続スタメン出場。鳥海は「メンバーに応じて自分の“色”を変えられた」と、その時々にしっかり対応したプレーを披露した。川原は「ディフェンスは各ポイントでコンタクトがしっかりできた」と、自らの生命線である守備での貢献に加え、体を張って周りの得点機を生み出した。
 この日の勝利は、2人にとってはもちろん、チームにとって「今後につながる大きな自信になった」(鳥海)。大舞台で成長を続ける川原も「きょうよりあしたがまた良くなるように、次もベストを尽くしたい」と意欲に満ちていた。

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