ソフトバンクが29日のオリックス戦(京セラドーム)に3―6で敗戦。首位相手の3連戦で2敗1分けと負け越して、今季最大の6ゲーム差をつけられた。勝率5割に逆戻りとなった。
同点の7回。前のイニングから3番手として登板していたスチュワートが二死一、三塁のピンチを招いたところで、工藤監督が動いた。宗、吉田正と左打者が続くところで嘉弥真を投入。しかし、これが裏目に出た。
宗に勝ち越しの右前適時打を浴びると、続く吉田正に左中間を破られる2点適時二塁打でダメ押しされた。代わった津森も4番・杉本に適時三塁打を浴びた。スコアボードに重たすぎる4点が刻まれた。
この日は短期決戦モードで勝利への執念を見せた。同点の5回、二死一、三塁で吉田正を迎えたところでは、先発・和田から同じ左の渡辺雄にスイッチ。さらに6回二死二塁の勝ち越しのチャンスでは、比嘉に対して松田から代打・長谷川と前倒しで動いた。しかし、結果は痛い黒星だ。
それでも試合後の工藤監督は気丈に前を向いた。「(ゲーム差が)開いているのに深く考えてないと思われるかもしれないですけど、うちの力であれば巻き返せると自分では思ってますし(残りが)42試合と考えれば、全然まだまだという感じだと思いますよ」。
オリックスとは1週間後にペイペイドームで再戦するだけに「やられたらやり返すというところを考えていければいいと思ってます」と力を込めた。