広島・会沢が復帰 スタンドからの拍手に「ウルッとくるようなね、すごく鳥肌が立った」

初回、二塁打を放った会沢

コイの扇の要が戻ってきた。広島の会沢翼捕手(33)が29日の阪神戦(マツダ)に「6番・捕手」で先発出場。この日から一軍に合流して、登録されたばかりだった。攻守にわたって活躍した。打っては打点こそつかなかったが4打数1安打。

守備面では同日に登録された床田をリードし、チームの勝利を呼び込んだ。3―0の初回二死で打席に立つとスタンドから大きな拍手が送られた。会沢は「ちょっとウルッとくるようなね。すごく鳥肌が立った。うれしかった」と話した。

チームは4連勝で同率4位に浮上。会沢は「野球は何が起こるかわからない。最後の最後まであきらめず一丸となってできたら」と語った。会沢は6月15日の西武戦で左足を負傷。腓腹(ひふく)筋挫傷と診断され、内定していた東京五輪の野球日本代表を辞退していた。

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