峠道越え登下校 児童にエールを 時計台設置へ資金募る 諫早・田尻自治会

時計台設置に向け協力を呼び掛ける西村会長(左)=諫早市森山町、すずめごろし峠

 長崎県諫早市森山町で「すずめごろし」と呼ばれる人通りの少ない峠道を越えて登下校する子どもらにエールを送ろうと、地元の田尻自治会(西村清貴会長)が、小さな時計台の設置を目標に、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。
 森山町田尻地区から同峠を通り、市立森山東小へ集団登下校する児童は現在約30人。最も遠い家からは約1時間かかり、冬は懐中電灯が欠かせないという。峠には家や人通りがほとんどないため、保護者から「待ち合わせの目印がほしい」などの声が上がっていた。
 同自治会は、時計台をチェックポイントとして遠距離通学を楽しんでもらおうと、たちばな信用金庫(諫早市)などのサポートを受けCFに挑戦。西村会長(71)は「地元の力が結集する機会になれば」と話した。
 支援は2千円以上で、金額に応じて子どもたちからの手紙や森山町産の米などの謝礼がある。締め切りは9月6日。問い合わせは同自治会の西村さん(電090.8413.3977)。

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