千葉・熊谷知事 パラ学校連携観戦 “今さら” 中止「児童達には申し訳なく思います」

千葉県の熊谷知事

千葉県の熊谷俊人知事が30日、自身のツイッターを更新。東京パラリンピックの学校連携観戦中止の経緯をつづった。

この日の会見で観戦中止を発表した熊谷知事は午後5時、改めて「千葉市の神谷市長と協議し、学校連携観戦については中止することとしました」と報告。続けて「学校連携観戦は保護者の理解が大前提であり、多くの保護者が安心して子どもを送り出せない以上、実施にこだわるべきではないと県・千葉市ともに判断しました」と説明した。

今大会は児童や生徒に大会の観戦機会を提供する「学校連携プログラム」が行われているが、引率した千葉市内の中学校の教師2人が新型コロナに感染したことが判明した。

熊谷知事は「千葉市の教員は発症日から、パラ観戦以前と考えられます」と観戦が原因ではないと説明する。「観戦自体の感染リスクは低いと考えていますが、明日以降、保護者の皆さんにや引率する先生方に安心して頂くためには、引率者のPCR検査等、更なる対策が必要」として千葉市の神谷市長とオンラインで意見交換行った。

ここで神谷市長は「更なる感染防止策を講じるには教育現場の負担が大きい」と発言。これにより「明日以降の全ての学校連携観戦(千葉市の各学校と県立学校1校)について中止することで合意したところです」と経緯を明かした。

熊谷知事は「楽しみにしていた児童達には申し訳なく思います。少なくない子ども達・保護者が希望していたことから、県としては選択肢を用意しましたが、この間の報道、保護者の不安の高まりを考慮し、事業効果は十分に得られないのであれば、ここで判断すべきと考えました」と、急きょ中止としたことをわびた。

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