大磯町に津波災害警戒区域 神奈川県が指定、県内6市町目

神奈川県庁

 神奈川県は30日、大磯町に津波災害警戒区域を指定した。東京湾、相模湾沿いにある県内15市町のうち、6番目の指定。町は「既に確保している避難ビルの見直しなどを進め、対策を強化したい」としている。

 同町では、1923年の関東大震災を上回る規模の巨大地震が相模トラフで起きると、局所的に最大で17メートルの津波が3分で到達すると想定されており、迅速な避難が課題となっている。

 警戒区域に指定されたのは、巨大地震の津波で浸水が見込まれる沿岸部の1.6平方キロメートル。区域内では、押し寄せた津波が建物にぶつかって上昇した分を加味した「基準水位」が10メートル四方の区画ごとに公表された。

 海沿いを通っている西湘バイパスより陸側の住宅地で、基準水位が5メートル前後に達する地点もある。

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