エンゼルス・大谷翔平 今年はやはり伝説級!!米ESPNが歴代レジェンドと比較

大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

米スポーツ専門局ESPN(電子版)は30日(日本時間31日)に「史上最高のシーズンか? エンゼルス・大谷翔平の2021年と偉人との比較」と題する記事を掲載し、1900年代から10年単位で、その年代で最も活躍したとされる選手と比較した。

20年代は54本塁打放った20年のベーブ・ルース(ヤンキース)。「この年はルースが世間にパワー野球を教えた年とされ、初めて、ヤンキースの観客が100万人を超えた。野球史上における最も重要なシーズンの1つ」。共に自分の野球をやっていることが類似点とした。

40年代からは打率4割6厘をマークした41年のテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)。「最後の4割打者のウィリアムズは打率にしか興味がなかった」とし、「大谷の野球から受ける完璧な喜びの感覚が違う」とした。

50年代は3冠王に輝いた56年のミッキー・マントル(ヤンキース)。「ハンサムで、特大本塁打を両方向へ飛ばし、トップの俊足。3冠王となり、ワールドシリーズで3本塁打を放った」とするも「光を放つパワー、スピード、2枚目俳優のようなアイドル性、ショーマンシップ(見物客を喜ばせる力)は一緒。でも、投球ができ球場外での活動(晩年のマントルは飲酒癖で問題に)の面で大谷に軍配」とした。

90年代は23勝、防御率2・07の2冠を獲得し、自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いた99年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)だ。「マルティネスの奪三振率37・5%は19年のゲリット・コールに次いで歴代2位。8試合連続で2桁三振を達成。90マイル台後半(約154キロ~)の速球、打てないチェンジアップ。大谷の場合は打てないスプリットという点で共通」とした。

2000年代はシーズン最多73本塁打を放った01年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)で「本塁打数歴代トップ、長打率歴代トップ。共にパワーがあり、長打率の高い左打者。ボンズがバットを短く持ったのに対し、大谷は腕を高く上げて長めのスイング」と論評した。

10年代は18年のマイク・トラウト(エンゼルス)で打率3割1分2厘、39本塁打、79打点で出塁率は驚異の4割6分だった。「球界一の打者。トラウトの方がオールラウンドの打者ではあるが、大谷はトラウトの45本塁打を抜くだろう。加えて大谷のパワーのある打席とパワーのある投球の方がより華々しい」

賛否両論あるだろうが、大谷の今季の活躍は球界のレジェンド達と比べても素晴らしいということだ。

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