エンゼルス・大谷翔平40号に王手 先頭打者弾の39号でレジ―・ジャクソンの球団記録に並ぶ

先頭打者で39号ホームランを放った大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は14日(日本時間15日)、本拠地アナハイムでのアストロズ戦に「1番・指名打者」で出場。初回に自身2度目の先頭打者本塁打を放ち、前日までメジャー単独トップだった本塁打数を39に伸ばした。5打数2安打、1打点、1盗塁と活躍したが、チームは2―8で敗れた。

相手先発は今季、8勝(6敗)を挙げているルイス・ガルシア(24)。ア・リーグの新人王候補に名を連ねる新鋭右腕が投じた3球目のチェンジアップを軽々と救い上げ、右翼スタンドに放り込んだ。39号ソロは先頭打者本塁打。3試合ぶりの一発で大谷は左打者最多本塁打のレジー・ジャクソン(1982年)の球団記録に並んだ。

ジャクソンはメジャー通算563本塁打、2584安打を誇り、93年に殿堂入りを果たしている。伝説の強打者に並ぶ一発で40本の大台に王手をかけた。

3回先頭の第2打席は93マイル(149キロ)の直球を中前打。投手ガルシアの顔面を直撃しそうなほどの弾丸ライナーで、どよめきが起こった。そして次打者の初球に二盗成功で盗塁数は17に。打って走っての「ショータイム」に本拠地は序盤から湧いた。

6回の第3打席は三振、7回の第4打席は中飛、9回の左直に倒れ、打率2割6分9厘、86打点となった。大谷のマルチ安打は4日(同5日)のレンジャーズ戦以来11試合ぶり。また、38号を放った11日(同12)以降は5試合連続で安打を放っており、8月序盤の不振は完全に脱したといえる。

ただチームは58勝60敗で借金2となり、プレーオフ進出は厳しい状況。大谷の復調は心強いが、チームメートも奮起しない限り苦しい戦いが続く。

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