大坂なおみ試合後の行為に称賛 少女に五輪ピンバッジをプレゼント「応援ありがとう」

大坂なおみ(ロイター)

テニスの4大大会・全米オープンが30日(日本時間31日)に開幕。初戦に勝利した世界ランク3位の大坂なおみ(23=日清食品)の試合後の行為が、心温まると話題を呼んでいる。

初日のセンターコートナイトセッションでプレーした大坂。有観客で大歓声に包まれるなか、マリエ・ブズコバ(23=チェコ)を6―4、6―1のストレートで下し、2回戦に進出した。

試合後、大坂はコートに近い観客席座っていた少女の元へ駆け寄ると、何かを手渡した。試合後、インタビュアーに何をしていたのか聞かれると「試合中に彼女の声が聞こえていました。とてもかわいかったので、応援してくれてありがとう、と。東京五輪では、みんなピンを交換するんだけど、私はあまり長い間いられなかったので少し持っていたの。彼女のいい思い出になると思って」と回答。自分を一生懸命応援してくれた少女に、ピンバッチをプレゼンとしたことを明かした。観客の注目が一気に集まった少女ははにかみながら笑顔を浮かべた。

大坂の優しい行為に、観客は拍手。海外メディアもこぞって取り上げ、オーストラリア「ヤフー」は「何という瞬間 大坂なおみの少女ファンに対する美しい行動」などと絶賛した。

昨年大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催。大坂は、勝者インタビューで観客に対し「本当に来てくれてありがとう。去年は観客がいなくていなくて寂しかった。小さな子供たちが、もちろん大人もだけど、来てくれて、とにかくうれしかった」と笑顔で話している。

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