旧八戸小跡地の購入公募 日之影町、10月5日まで

跡地活用に向け購入希望者の公募が始まった旧八戸小

 日之影町は、2020年3月に閉校した同町七折・旧八戸小跡地の売却に向け、購入希望者の公募を始めた。10月5日まで、民間事業者などを対象に幅広く申し込みを受け付ける。使われていない跡地を有効活用することで、地域活性化につなげたい考えだ。
 跡地は延岡市と同町を結ぶ国道218号沿い。町地域振興課によると、敷地面積は1万2041平方メートルで、建物は3階建ての校舎2棟と体育館、管理棟があり、いずれも1958~61年に建築されたものだが、現在も使用可能。校舎、体育館は耐震補強済み。ほかにプールや運動場がある。
 町ホームページで8月30日から募集要項を公表しており、9月16日に現地見学会を行う予定。町は参加申込書などを基に書類審査し、合格者に企画提案書の提出を求める。その後、役場で非公開のプレゼンテーションを実施し、最高得点者を譲渡先候補者として決定。売買契約の締結に向けて協議し、地域住民への説明会を開く計画。該当者がいなかった場合には、再公募など対応をあらためて検討する。
 同校は1958(昭和33)年、新町小と星山小が統合して開校。地域の教育、文化、交流の場として住民に親しまれてきたが、ピーク時の59(同34)年に584人いた児童は2019年度に17人にまで減少。閉校後、宮水小に統合された。
 町は閉校後、地元住民代表らと跡地の有効活用に向け協議を重ねてきた。しかし、具体的な活用策を見いだせず、売却を模索することとなった。

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