好相性のマウンドでも勝利をつかめなかった。広島は31日のDeNA戦(横浜)に6―7で逆転負け。打線はつながりを見せたが、先発の森下暢仁投手(24)が誤算だった。5回を投げて被安打6、与四球6で4失点とピリッとしなかった。
横浜スタジアムは東京五輪の決勝の舞台で、先発した森下は米国打線を5回無失点に抑えて金メダル獲得に貢献。それ以来のマウンドだったが、制球が安定しなかった。森下の自責点が4を超えたのは4月14日の阪神戦以来、今季2度目だ。
また4月20日のヤクルト戦から続けていたクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)も12試合でストップした。5回に降板した時点では勝ち投手の権利を持っていたが、救援陣が逆転を許して後半に入って3戦未勝利だ。
森下は「全球種のレベルが低いですし、ほんと甘くなっているというか…」と肩を落とし「本塁打が出ていますし、先制点もそうですけど、投げ切れなくて甘くなって。チームに迷惑をかけて申し訳ないなと思います」と話した。
佐々岡監督は「(森下が)ずっといい投球をしていた中で勝てていなかったので、何とか勝たせてあげたかった」とかばい、救援陣には「踏ん張ってほしかった」と厳しい表情。連勝は4で止まり、DeNAとゲーム差なしの5位に転落した。