ブルージェイズが7月末に獲得したリリーフ左腕・ハンドをDFAに

日本時間9月1日、ブルージェイズは右ハムストリング痛で戦列を離れていたダニー・ジャンセンの復帰に伴い、ブラッド・ハンドをDFAとしたことを発表した。ハンドは7月末のトレード・デッドラインでライリー・アダムスとの1対1のトレードでナショナルズからブルージェイズに加入。メジャー通算126セーブの実績を武器に、ジョーダン・ロマノとともに強固な勝ちパターンを形成することを期待されていたが、移籍後は11試合に登板して0勝2敗0セーブ、防御率7.27と全く期待に応えられなかった。

ブルージェイズは現在、ア・リーグのワイルドカード争いで4位につけ、3位のアスレチックスを2.5ゲーム差、2位のレッドソックスを4.5ゲーム差で追いかけている。そのなかでブルペンのグレードアップのために獲得したハンドの大不振はチームの足を大きく引っ張り、ここ最近は重要度の低い場面での登板も目立っていた。

移籍後2度目の登板となった日本時間8月3日のインディアンス戦は2対2の同点で迎えた10回表に登板したが、無死2塁から暴投、タイムリー、2ラン本塁打であっという間に3点を失い、敗戦投手に。同19日の古巣・ナショナルズとの試合では1点リードの7回裏無死1塁の場面で登板したが、四球でピンチを広げたあと、2本のアーチで逆転を許し、再び敗戦投手となった。ナショナルズでも41試合で5勝5敗21セーブ、防御率3.59と決して安定したピッチングではなかったが、ブルージェイズ首脳陣もここまで使い物にならないとは想像していなかったに違いない。

また、ハンドとのトレードでナショナルズへ移籍したアダムスが移籍後19試合に出場して打率.341、2本塁打7打点、OPS1.010と大活躍していることもハンドの印象をさらに悪くしている。獲得からわずか1ヶ月でDFAとなり、交換相手は新天地で大活躍。上位チームを追撃する態勢を整えたかったブルージェイズにとって、大失敗のトレードとなってしまった。

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