長崎、五島の魅力をPR 「東海五島会」 名古屋にアンテナショップ開設

「長崎アンテナショップ島娘」を開設した出口さん(中)ら=名古屋市中村区(出口さん提供)

 東海地方の五島出身者でつくる「東海五島会」で事務局長兼幹事長を務める出口満好さん(67)ら有志が、名古屋市中村区に「長崎アンテナショップ島娘」を開設した。特産品を販売するなどして、五島、長崎をPRしている。
 出口さんは、五島市吉田町出身。市立翁頭中を卒業後、集団就職で大阪の町工場に勤務。その後、名古屋市内の電器店に移り、21歳で独立した。同窓生で会長の野母武広さんや副会長の大鐘澄江さんらと同会を立ち上げ、今年設立10年目。会員は現在約250人。
 店舗は、新型コロナウイルスの感染拡大で総会や、チャーター機を使った五島旅行など会の行事を中止せざるを得ない中、会員らの情報交換の場をつくるのが目的。JR名古屋駅近くの“下町地域”にあり、2階建て計約80平方メートル。7月中旬にオープンし、営業は毎週金土日曜。
 空調関連会社の会長でもある出口さんが、閉店した米屋を改装し、照明やエアコン、看板、棚を自前で設置。1階では、五島うどんやかんころ餅、海産物など五島の特産品を中心に、カステラなど五島以外の県産品も販売。2階は観光や移住希望者向けの情報を発信している。
 出口さんと長女の清水広子さん、大鐘さんが接客している。コロナ禍で帰省を控えた長崎出身者や、親が五島出身の人などが来店。物珍しさで訪れ、五島の海産物を気に入った地元の人もいるという。
 出口さんは「五島を応援したい、愛知の人に五島をもっと知ってほしいという気持ちで、いろんな形で情報発信していきたい。できる範囲で長く続けたい」と意気込む。

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