佐々町の「買い物弱者」支援 移動販売車を導入 セブン-イレブンが週6日巡回

移動販売車で買い物をする住民=北松佐々町

 コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京)は8月30日、高齢者ら「買い物弱者」の支援として、北松佐々町の佐々市場免店(池田隆良オーナー)を拠点に町内で移動販売サービス「セブンあんしんお届け便」を始めた。
 サービスは2011年に茨城県で開始し、全国に展開している。移動販売車の導入は県内では3台目。同店は、町地域包括支援センターや町社会福祉協議会からの情報提供を受け、支援が必要な人がいる約20カ所を平日と土曜日に巡回する予定。
 移動販売車には、常温からマイナス20度までの四つの温度帯の設備が取り付けられ、おにぎりや果物、冷凍食品、トイレットペーパーといった食料品や日用品計約150点を用意した。
 初日は同町須崎免で販売。豆腐やジュースなどを購入した竹田末子さん(91)は「足が悪くて動けないし、コロナでなおさら外出を控えているので(移動販売は)助かる」と喜んだ。池田オーナーは「こちらから出向いて、地域の『ご用聞き』になりたい。見守り活動にもつなげる」と話した。
 移動販売車の巡回ルートで希望があれば検討する。問い合わせは同店(電0956.62.6777)。


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