長崎県五島市大浜地区の主婦らがボランティアで、地域のお年寄りに手料理を味わってもらう「おおはま食堂」を運営し、参加者から好評だ。
大浜地区まちづくり協議会保健福祉部会大浜班の「ふれ愛支援事業」。地域の高齢者の見守りとコミュニケーションの場をつくることを目的に、昨年7月から開始。毎月1回、新型コロナの影響による中止を挟みながら継続している。
参加費は1回300円。主婦らが家庭菜園で育てた野菜を使い、釣った魚を分けてもらうほか、スーパーで安く仕入れるなどして、材料費を低く抑えている。栄養バランスの取れたメニューも喜ばれている。
7月は、押しずしやサワラの塩焼き、煮物などを提供。コロナ対策を取りながら地元の約20人が食事を楽しんだ。浜町の佐々野ヤヱさん(88)は「味付けが最高。お昼は子どもが仕事に出て、いつも一人で食べるのでにぎやかで楽しい」と話した。
おおはま食堂の宇佐美恵津子代表は「地域のスーパーがなくなり、何か支援をしようとみんなで話して食堂を始めることになった。交流の場になっているので続けていきたい」としている。
地域のお年寄りに手料理を 五島の主婦ら ボランティア
- Published
- 2021/08/16 11:30 (JST)
- Updated
- 2021/08/17 16:01 (JST)
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