井岡一翔が判定でV3に成功 改めて統一戦熱望「この階級で一番強いということを証明したい」

井岡一翔(右)が判定で防衛に成功(代表撮影)

ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが1日に東京・大田区総合体育館で行われ、王者の井岡一翔(32=志成)が同級2位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)を判定3―0で下し3度目の防衛に成功した。

昨年大みそかに田中恒成(畑中)を8回TKOで下したV2後は〝ドーピング騒動〟が勃発。調査の結果、日本ボクシングコミッション(JBC)の不手際も明らかとなりぬれぎぬは晴れたものの、再出発の位置づけとなる重要な一戦となった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、国内の世界戦では初の無観客開催となった。井岡は気合のコーンヘッドで登場。大みそかの試合では試合中にタトゥーがあらわになったことで一部から批判も受けたが、この日もファンデーションで塗布して隠してリングに上がった。

序盤から積極的に前に出てくるロドリゲスに対し、井岡は2Rに強烈なボディーを叩き込むなど応戦。徐々にペースを奪い返していく。

挑戦者は9Rから息を吹き返し猛攻を仕掛けてくる。それでも11Rに入ると井岡は攻め疲れた挑戦者に有効打を積み重ねて再び優勢に。最終12Rでも的確なパンチを浴びせ続けてた。判定では3人のジャッジ全員が116―112で井岡を支持し、フルマークの判定勝利を収めた。

2戦続けて指名挑戦者を退けた井岡は今後の青写真として「無事防衛できたので、自分自身がずっと言っている統一戦というのを実現して、この階級で日本人ボクサーとして井岡一翔が一番強いということを証明したいと思ってます」とキッパリ。「またこれから成長できるように自分自身、邁進して頑張っていきますので、これからも見ていただけたらうれしく思います」と、さらなる精進を誓っていた。

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