河村たかし市長を〝感染対策の反面教師にすべし〟の声「リスク高いかみ癖」「不織布マスク着用」

河村たかし市長

河村たかし名古屋市長(72)が新型コロナウイルスに感染していたことが1日に判明し、話題になっている。河村氏といえば8月上旬、金メダルをかじったことで大バッシングを浴びた。今回は特別秘書に感染が分かったことで自宅待機していたが、自身も感染。この状況に「河村氏を感染対策の反面教師にすべし」との声も上がっている。

名古屋市は1日、河村氏が新型コロナウイルスに感染したと発表した。8月29日に田中克和特別秘書(37)の陽性が判明したため、自宅待機しPCR検査を受けていた。市によると、河村氏は無症状で自宅療養中。公務は副市長らが代行し、河村氏もリモートで対応する。

河村氏は田中氏と27日に短く会話を交わしていた。河村氏は30日以降、公務を見合わせており職場に濃厚接触者はいないという。7月2日にワクチンの2回目の接種を終えていた。

河村氏といえば〝金メダルかじり事件〟で時の人となった。8月上旬に東京五輪のソフトボール日本代表で金メダルを獲得した後藤希友選手の表敬訪問を受けた際、後藤選手の金メダルを首からさげると、思い切りかじりついたのだ。

その様子が報道されると全国から猛バッシングを浴びた。そのうえ後藤選手に発した「恋愛は禁止か」などの発言がセクハラではないかと批判を受け、自身への処分として給与3か月分である150万円を返上することを発表していた。しかし後日、走り書きの謝罪文を市職員らに配布し、さらに炎上する事態となっていた。

それだけにネットでも、河村氏のコロナ感染は大きな話題になった。「『だろうな』しか思いつかない」「なんでもかじるからだよ」「コロナへの意識が薄いからこうなるんだ」と自業自得だとする意見があれば、一方で「2回接種済みでなにより良かった」「お大事にしてくださいね」と気遣う声もあった。

いろいろと物議を醸す河村氏だが、学べることもあるという。「河村氏のことを反面教師にする方がいいでしょう」。こう話すのは、コロナに感染して重症化した50代男性会社員だ。

「金メダルをかんだだけでなく、ニュースで金のシャチホコもかんでいたのを見ました。とにかく〝かむ〟という行為は感染のリスクが高い。私も爪をかむ癖があり、これが感染の理由じゃないかと指摘されました。河村氏も普段から、なにかとかむ癖があったんじゃないでしょうか」

いくら感染対策を万全にしたとしても、かんだり、なめたりする行為で口に直接、何かを入れてしまえば意味もないが、そもそも河村氏はマスクについても問題が指摘されていたという。以前から、布マスクを着用することが多いことでも話題になっていたのだ。

感染防止効果は布マスクより不織布マスクの方が高いことは、すでに常識になりつつある。厚生労働省も、不織布マスクが最も効果が高いと呼び掛けていた。

前出の会社員は「私は感染前、ウレタンマスクを使っていました。不織布マスクだったら感染していなかったのかは分かりませんが、河村氏のケースもあるから、不織布マスクにするのがいいということなのかもしれません」と話した。

かみ癖のある人は意識してそれをやめ、不織布マスクを着用する。河村氏を反面教師にしてコロナ禍を乗り切りたいところだ。

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