〝出口〟が見えないパドレス・ダルビッシュ 3回途中6失点KOで自身初の7連敗

ダルビッシュ(ロイター=USA-TODAY)

パドレスのダルビッシュ有投手(35)は敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦に先発し、2回2/3を投げ、1本塁打を含む8安打6失点(自責点5)、3三振1四球1暴投と精彩を欠き、自身初の7連敗で9敗目(7勝)を喫した。打者18人に76球。防御率4・05。チームは3―8で敗れた。

初回は2安打を許して二死一、二塁とされるも5番バンメーターを二ゴロに仕留めた。2回は一死後、俊足の新人マッカーシーに二塁内野安打を許すも、アウトは全て空振り三振で奪った。

ところが3回に大炎上した。一死後、2番マルテ、3番スミスの連続単長打で先制点を許すと、4番ペラルタに左前打。ここで暴投で2点目を失うと、5番バンメーターに右翼に2ランを運ばれ、0―4と点差を広げられた。二死後、マッカーシーに四球を与え、さらに二盗を決められるとアーメッドに左前適時打を許した。続くウィーバーの三ゴロをマチャドが一塁へ悪送球。ここで降板となった。救援投手が適時打を許して6失点となった。2ストライクから勝負球として投げたツーシームやカッター、スライダーをことごとく強打された。

2回2/3での降板は8月12日(同13日)の同じくダイヤモンドバックス戦と並んで、自己最短タイ。これで6月21日(同22日)のドジャース戦で7勝目を挙げて以降、10試合で0勝7敗、クオリティスタート(6回以上投げ、自責点3以下は)わずか2試合と出口が見えない。

開幕前は地区優勝の最有力候補と言われていたパドレスだが、ナ・リーグ西地区3位に低迷。ワイルドカードでのプレーオフ出場も安泰ではない。ダルビッシュは復活して救世主になることはできるか。

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