西・東日本では、あす3日(金)にかけても前線や低気圧の影響で、大気の状態が非常に不安定となる所がある見込み。局地的な激しい雨、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意が必要だ。
2日(木)午後も雷雨注意
秋雨前線の影響で、この時間は関東から西の地域で雨が降っていて、東海や西日本の瀬戸内側には活発な雨雲がかかっている。2日(木)午後も東・西日本の太平洋側で断続的に雨が降り、局地的に激しい降り方となるおそれがある。引き続き、天気の急な変化、雨による見通しの悪化、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに対して注意が必要だ。
北海道や東北北部は、初秋の晴天が続き過ごしやすい気温だが、東京など関東は午後もあまり気温が上がらない見通し。ただ、時季外れの低温とはいえ湿気の多い状態が続くため、比較的涼しい屋外から地下鉄の構内や地下街、鉄筋の建物内やオフィスなどに入ると、意外と蒸し暑く感じられるかもしれない。先日までの暑さでまだ体が順応しきれていないことを考慮し、温度調整のしやすい服装選びを心がけたい。
3日(金)も非常に不安定
3日(金)も東北南部、東・西日本にかけての広範囲で雨が降る予想だ。引き続き、大気の非常に不安定な状態が続くため、西日本を中心に局地的に雨雲が発達する見込み。九州北部は午前中を中心に、中国地方は朝から昼過ぎにかけて、雷を伴い激しい雨の降るおそれがある。その他の地域も、急な強い雨や落雷に対して注意が必要だ。
気温の傾向はきょうとよく似る予想で、東北南部や東日本、西日本も九州以外は平年の気温を下回る見通し。東京など関東は、3日(金)もあまり気温が上がらない予想となっている。
週末以降の天気
4日(土)は東・西日本の太平洋側を中心に雨が降りやすいが、5日(日)はこの方面でも天気が回復傾向で、日本海側を中心に日差しが出る見込み。ただ、前線の位置や湿った空気の流れ込み次第では、来週前半は天気の崩れる地域が再び広がる可能性がある。少なくとも東・西日本ではしばらくの間、晴れる時間が長くなることはなさそうだ。
(気象予報士・高橋和也)