【新型コロナ】2日神奈川、1738人感染11人死亡 自宅で悪化相次ぐ

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で2日、新たに11人の死亡と、10歳未満~100歳代以上の男女1738人の感染が確認された。うち1044人の感染経路が不明。

 県は鎌倉市の50代男性、秦野市の60代男性、平塚市の70代男性が死亡したと発表した。50代男性は8月30日に医療機関で陽性と判明。基礎疾患があり本来なら入院相当のスコアだったが、災害時の入院判断が適用されているため、自宅療養となった。31日に血中酸素飽和度が91%となったものの、医師の往診で93~94%に改善したため、入院は不要と判断。翌9月1日朝に意識のない状態で家族に発見され、救急搬送されたが、新型コロナ肺炎による死亡が確認された。

 横浜市は50代と80代の男性2人の死亡を発表した。50代男性は陽性判明後、自宅療養していたが、8月21日に呼吸苦を感じて病院に入院し、29日に亡くなった。80代男性も陽性判明後、自宅療養していたが、25日に呼吸苦を感じて病院に入院し、30日に亡くなった。

 ほかに、川崎市は市内外の50~80代の男女4人が死亡したと発表したほか、相模原市は同市の90代女性の死亡を、藤沢市は市外在住の50代男性の死亡を発表した。

 横浜市内では、汐田総合病院(同市鶴見区)で患者や職員ら7人の感染が明らかになったほか、特別養護老人ホームでも5人の感染が判明し、市はともに新たなクラスター(感染者集団)と認定した。

 川崎市は市立中央支援学校本校(同市高津区)で生徒5人の感染が判明し、9月10日まで臨時休校すると発表した。

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 在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)は2日、基地関係者1人の感染を新たに確認したと発表した。

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