午後も秋雨前線の影響で東・西日本を中心に雨が降り、中国・近畿・東海などで局地的に雷を伴って激しい雨が降る見込みだ。引き続き、土砂災害などに注意・警戒が必要となる。また、雨で気温が上がらず、東北南部から中国・四国では広く9月下旬～10月上旬並みの気温となりそうだ。

午後も東・西日本中心に各地で雨　中国・近畿・東海でも局地的に激しい雷雨のおそれ

　きょう3日(金)は、秋雨前線が九州から日本の南に停滞し、関東から九州北部の広い範囲で雨が降っている。午前中は特に西日本で雨脚が強まり、長崎県や福岡県などで1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測した。

　午後も東・西日本を中心に断続的に雨が降り、発達した雨雲がやや東へと移動して中国地方や近畿、東海でも局地的に激しい雷雨となるおそれがある。九州北部では雨のピークは超えつつあるが、これまでの大雨で地盤が緩んでいたり、増水している河川があるため、引き続き、土砂災害や河川の増水や氾濫などに警戒が必要だ。 　

　また、現在晴れている北日本も、午後は北海道の内陸部を中心に大気の状態が不安定となり、雷雨となる所がありそうだ。東北南部は次第に雲が広がり、夜は雨の範囲が広がる見込み。沖縄も夕方にかけてにわか雨や雷雨に注意が必要となる。

雨で気温上がらず　広く9月下旬から10月上旬並みの気温に

　雨が降っている地域を中心に朝から気温が上がらず、正午までの最高気温は25℃に届いていない地点が多くなっている。特に、北東から冷たい空気が流れ込む東北南部や関東では、20℃に届いていない地点もある。 　

　午後も雨が降る地域ではあまり気温が上がらず、最高気温は九州や沖縄を除き、25℃前後の所が多い見込み。東北南部から中国・四国では9月下旬から10月上旬並みの涼しさとなりそうだ。特に、東北南部や関東では25℃に届かず、長袖が必要な肌寒さの続く所もある見込み。 　

　雨や北風などで体感温度がさらに低くなる可能性もあるため、体を冷やさないように気をつけたい。

（気象予報士・宮崎由衣子）