スピードスケート・高木美帆 東京五輪メダリストから刺激「強さ直で感じた」

オンラインでJOCの研修会に参加した高木

日本オリンピック委員会(JOC)は3日、2022年北京五輪に向けて代表候補選手やスタッフを対象にオンラインで研修会を行った。

スキー、スケート、カーリングなど冬季競技の選手188人、指導者、スタッフ113人が参加。研修会は日本代表としての自覚や責任、連帯感を強めることが目的で、東京五輪レスリング女子57キロ級金メダルの川井梨紗子(26=ジャパンビバレッジ)、フェンシング男子エペ団体金メダルの見延和靖(34=ネクサス)らメダリスト4人が大会の感想を伝える場面もあった。

スピードスケート女子1500メートル世界記録保持者の高木美帆(27=日体大職)は「4人の選手から直接お話をうかがうことができて、すごい話の内容だけではなくて空気感というか、肌で感じるものもたくさんあった」。特に同い年の川井とは「(18年)平昌(五輪)の前から交流があったんですけど、改めてこういう話を聞くことがなかった中で彼女の強さを直で感じてすごい感銘を受けた」と振り返った。

数日前から長野・菅平でナショナルチーム合宿を行っている高木はW杯出場を想定しながら「いったん氷上を離れて陸トレを行っています」と近況を明かした。

また、ノルディックスキー複合男子の渡部暁斗(33=北野建設)は「(メダリストの話を聞いて)最近、時代が変わり目にある、スポーツの存在意義みたいなものが変わってきているなと思う中でスポーツそのものを楽しむという気持ちをもって五輪に臨んでいたという話を聞けたことがすごく印象的だった」。今後に向けては「春から個人練習が続いている。10月からヨーロッパに行って雪上練習を始められたら」と話した。

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