エンゼルスが正遊撃手・イグレシアスを解雇 守備力の衰えが顕著

日本時間9月4日、エンゼルスは正遊撃手のホゼ・イグレシアスを解雇したことを発表した。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「イグレシアスはシーズンの大部分でショートのレギュラーを務めていたので、これはやや意外な動きだ」と伝えている。今季は打撃成績がキャリア平均を下回っているだけでなく、自慢の守備力が大幅に悪化。守備防御点-21はメジャー全体の全ポジションのなかでワーストの数値であり、これが解雇の決め手になったとみられる。

現在31歳のイグレシアスは、昨季オリオールズで39試合のみの出場ながら打率.373、3本塁打、24打点、OPS.956と自己最高の打撃成績をマークし、昨年12月にマイナー2選手とのトレードでエンゼルスに加入。しかし、今季は114試合に出場して打率.259、8本塁打、41打点、OPS.670と平凡な成績にとどまり、自慢の守備力も衰えが顕著だった。派手なプレーを見せるシーンもあったが、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARは-1.2となっており、チームへの貢献度は極めて低かった。

イグレシアスを解雇したエンゼルスは、アンソニー・レンドンの代役として奮闘し、主に三塁を守ってきたジャック・メイフィールドを遊撃手として起用するとみられる。メイフィールドが遊撃に移ることによって空く三塁にはフィル・ゴスリンが入るケースが多くなるだろう。とはいえ、メイフィールドは本来、内野のユーティリティ的な存在にすぎず、エンゼルスは今オフ、FAまたはトレードで正遊撃手の補強に動くことが予想される。

また、イグレシアスの解雇に伴い、7月末にアンドリュー・ヒーニーとのトレードで獲得したジャンソン・ジャンクのメジャー昇格が決定した。現在25歳のジャンクは2017年ドラフト22巡目(全体662位)指名でヤンキースに入団した右腕。今季はマイナーAA級で19試合(うち17先発)に登板して93イニングを投げ、6勝3敗1セーブ、防御率2.81、97奪三振をマークしている。

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