西~北日本の広範囲で激しい雷雨・突風に注意 関東・東北は秋のような涼しさに

 4日(土)は西日本から東北の広い範囲で雲が広がり、所により激しい雨や落雷、突風のおそれもある。晴れる北海道と沖縄でも急な雷雨に注意したい。
 関東ではきょう4日(土)も25℃に届かない所が多く、東北も最高気温が22℃前後と肌寒い1日となる見込みだ。

全国的に大気不安定、激しい雷雨に注意

 西日本から東日本にかけて秋雨前線が停滞し、前線上には低気圧も発生している。上空にはこの時期としては強い寒気が流れ込んでいるため大気が不安定となっていて、4日(土)未明には山口県周南市鹿野で1時間に55.5ミリの非常に激しい雨を観測した。

 4日(土)午後も近畿~東日本・東北では雨が降りやすく、局地的に非常に激しく降る見通し。土砂災害や河川の増水に警戒が必要だ。
 また落雷や竜巻などの突風のおそれもあり、周囲の状況を確認して安全の確保に努めたい。
 北海道と沖縄は晴れて九州も日差しがある見込みだが、晴れて気温が上がると積乱雲が発達しやすくなるため、天気の急変に注意。

関東~東北はヒンヤリ、西日本は蒸し暑さ戻る

 前線の北側で冷たい北東風が吹く関東~東北は気温が上がらず、最高気温は東京で23℃、仙台は21℃と10月上旬並みの予想。これで東京では4日続けて25℃に届かないことになり、きょうも秋を先取りしたような涼しさとなる見込みだ。
 一方で西日本は3日(金)より高く30℃前後まで上がる見通しで、湿気が多く蒸し暑く感じられそうだ。

5日(日)もすっきりしない天気、にわか雨の所も

 あす5日(日)は秋雨前線が南下し、本州の南の海上に移動する予想。そのため、伊豆諸島では雨が降り続くが、西~北日本の雨の範囲は4日(土)より狭くなる見込み。
 ただ、上空の寒気が残る近畿~北日本や、湿った空気が入る南西諸島・九州南部は、引き続き急な雷雨に注意。
 最高気温も4日(土)と同じような傾向で、西日本は30℃前後と蒸し暑く、関東から東北は20~25℃で平年を大幅に下回る見通しだ。

(気象予報士・佐藤俊和)

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