ESPN衝撃予想 エンゼルス・大谷翔平は今季50発届かず?

大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

米スポーツ専門局ESPN(電子版)は3日(日本時間4日)に今季のメジャーにおけるタイトルなどを記者や解説者が検証する特集記事「MLB予想9月号」を掲載し、ア・リーグのMVPについてはエンゼルス・大谷翔平投手(27)が満票の17票を獲得。受賞確実とした。

米全国紙USAトゥデーが1日(同2日)付で掲載したMLBアワードランキングでも大谷はア・リーグMVPで満票の7票を得るなど、多くの米メディアが大谷を当確としており、もはや誰がMVPになるかという議論自体が意味を失っている。

同電子版は「スポーツ界で最も無駄な作業は、大谷翔平のシーズンを定義すること。いい比較対象が存在しないため、比較すること自体が機能していない。驚がくの、信じ難い、前例のない、といった形容詞は事実だが、もはや役に立っていない」と評するとこう続けた。

「彼は、単に打てる投手でもなく、投げることができる打者でもなく、その両方で世界の上位4、5人に入る能力を持っている。野球界では誰よりも速くボールを投げ、誰よりも強く、遠くまでボールを打つことができる。一言で言えば、筆舌に尽くしがたいものがある」

衝撃だったのは大谷のシーズン最終成績の予想だ。平均値から算出された打者としての成績は打率2割6分2厘、49本塁打、106打点。投手としては10勝2敗、防御率3・07、159奪三振とした。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」は達成するが、50本の大台に1本足りないとした。

米大リーグ公式サイトが1日に掲載した「最終月の6つの予想」では大谷は50本に到達するとしている。オールスター戦後の44試合で9発しか放っていないことを不安材料とするも、プレーオフ争いから脱落したエンゼルスが大谷の投手としての負担を軽減すると予想。さらに9イニングで平均1・5被本塁打のレンジャーズ戦を7試合残していることをプラス材料に挙げた。

MVPや本塁打王獲得も偉業だが、二刀流での50本塁打はベーブ・ルースも達成していない。残り28試合で8発は現状では厳しい数字だ。しかし日米のファンは大台到達を期待し、信じている。

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