コロナ禍の孤独や不安 女性同士語り合う「つながり事業」 大村市内3拠点で開始

「一人で悩まず気軽に相談を」と呼び掛ける3拠点の関係者たち=大村市、ピアサポートプリママ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で孤独や不安を感じている女性同士が語り合い、支え合う「ピアサポート」の場や相談する機会を提供する長崎県大村市の「つながりサポート事業」が、市内3拠点で始まった。経済的な理由で生理用品を購入できない「生理の貧困」に悩む女性も支援しており、関係者は「一人で悩まず気軽に立ち寄ってほしい」と呼び掛けている。
 国の「地域女性活躍推進交付金」を活用し、市が民間団体に運営を委託。3拠点は▽ピアサポートプリママ(東本町、月~土曜午前9時~午後5時)▽市母子寡婦福祉連合会事務所(本町、月・金曜午前9時~午後3時)▽コミュニティフリーカフェのほほん亭(上諏訪町、第1.3土曜午前10時~午後3時)。
 各拠点にはスタッフが常駐し、孤独や孤立をはじめ、経済的な不安や子ども、パートナー、自分の体のことなど幅広く話を聞く。必要に応じて支援団体につなげるほか、生理用品も提供する。プリママでは水・土曜午後1時~4時に、ピアサポートに特化した場も開く。いずれも無料で予約不要。年齢は問わない。
 市男女共同参画推進センターによると、DVや夫婦間の問題など同センターに昨年度寄せられた相談は239件で、前年度の約1.7倍となっている。プリママの藤川五月代表は「女性は人と話すことで発散できる面もある。『自分だけが苦しいんじゃない』と安心してもらい、生きる力につなげてほしい」と話した。
 問い合わせはピアサポートプリママ(電090.2195.7222)。

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