三重県知事選に立候補。新人 岡野恵美氏(おかの・えみ)氏の経歴・政策は?

鈴木英敬知事の辞職に伴う三重県知事選挙が8月26日に告示され、9月12日に投開票が行われます。立候補したのはいずれも無所属で届け出順に前国交省職員の一見勝之(いちみ・かつゆき)氏(58)(推薦:自民・公明・立憲・国民)、前県議の岡野恵美(おかの・えみ)氏(69)(推薦:共産)、建設会社社長の石川剛(いしかわ・つよし)氏(47)の新人3名です。

山田赤十字病院附属高等看護学校、三重県立公衆衛生学院保健婦学科卒業。看護師や保健師を経て、津市議、三重県議を務める

岡野氏は1952年三重県大台町生まれ、三重県立松阪高等学校卒業、山田赤十字病院付属高等看護学校、三重県立公衆衛生学院保健婦学科卒業。山田赤十字病院で看護師として、津医療生協で保健師として勤務しました。

1983年から津市議を4期16年、2015年から三重県議を1期4年務めた他、これまで衆院選や津市長選にも立候補した経験があります。現在は日本共産党三重県委員会副委員長、津生活と健康を守る会会長を務めています。三重県知事選は2011年以来2度目の挑戦となります。

岡野氏が掲げる政策とは

岡野氏は「県民本位のやさしい三重県政をつくる会」のホームページにおいて以下の政策を公表しています。

(1)三重県知事選挙の意義を考えよう

新型コロナ感染など不安をかかえた青年層や子育て世代と、年々負担増を強いられ生活を削られ続けてきた高齢者、県民が、社会保障と福祉の回復を求め、働きやすく暮らしやすい三重県を取り戻す共同の大仕事です。

憲法を生かし私たちの利益と意見を代表できる人を選ぶことを、広く県民の皆様に訴えます。

(2)4つのチェンジで安心・安全の三重県政に

1.みえ国体より、検査・ワクチン・補償の新型コロナ対策抜本的強化で、県民のいのち、暮らしを守る

2.リニア中央新幹線<三重県駅(亀山)>推進より生活交通の重視を

3.風水害や南海トラフ地震対策として防災・復興・被災者支援の充実・強化を

4.自公政権追随(ついずい)から、県民が主人公の県政へ

(3)予算の使いみちを変え、県民のいのちと暮らしによりそう基本政策

【1】新型コロナ対策を最優先し、高齢者も障がい者も、誰もが安心して暮らし続けられる地域づくりをすすめます

【2】環境政策の充実を、2030年までの50%のCO2の削減を

【3】 若者が未来に希望を持ち、安心して子育てできる三重県を実現します

【4】ジェンダー平等、誰もが自分らしく生きられる「三重」に

【5】地域産業・暮らし守って、地方経済を元気にします

【6】災害に強い豊かな自然を守ります

【7】文化が豊かに発展する「三重」に

【8】平和第一・安心の三重県政をすすめます

【9】PFI手法や民間委託など民間への丸投げをやめ、公設公営を守ります。

(4)新型コロナ対策を最優先し、高齢者も障がい者も、誰もが安心して暮らし続けられる地域づくりをすすめます

その1 国体を中止し、新型コロナ対策の抜本的強化、社会的検査、ワクチン接種、事業者などへの補償をおこないます。現在逼迫に対する緊急措置として、みえ国体に予定している施設を宿泊療養施設に活用し、自宅療養による家庭内感染を防ぎます。

その2 福祉医療費は、子どもの対象を所得制限なく中学校卒業まで広げ、障がい者・一人親の医療費も窓口無料化を実施します。高すぎる国保料を1万円引き下げます。

その3 三重県の最低賃金を、時給1,000円以上に、1,500円をめざします。その実現のために中小企業、零細企業への補助制度を設け、ブラック企業をなくすために力をつくします。

その4 リニア中央新幹線推進より、子どもや障がい者、お年寄りなど誰もが安心して乗れる「生活交通」を各自治体に完備するよう補助制度を設けます。

その5 若者、子育て支援に全力で取り組みます。大学生への県独自の給付型奨学金の創設。保育園の待機児童ゼロへ認可保育園の増設。学校給食の拡充と無償化をすすめます。

その6 地震・津波災害、風水害対策を抜本的に充実し、被災者支援増額や住宅再建の助成金の適用範囲を広げ、金額を最低500万円に増額します。

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