【東京パラリンピック】ゴールボールのグリセリン転倒問題 組織委「深く反省」と謝罪

女子ゴールボールで銅メダルを獲得した日本チーム(ロイター)

東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、女子ゴールボールの試合中に日本選手が転倒して負傷した件で謝罪の意を表した。

事故が起きたのは27日の1次リーグ試合中。女子主将の天摩由貴(マイテック)は足を滑らせて転倒し、左足首を負傷していた。組織委は「最初に日本チームよりモップに何か塗られているのではないかとの指摘がありましたが、原因が究明されませんでした」と経緯を説明した上で、27の日本チームの試合後に床の消毒を水拭きして対応したことを明かした。さらに「その後、消毒液にグリセリン成分が使用されていることがわかったため、28日の第3セッション以降はグリセリンを含まない別の消毒液を使用し、最適な競技環境の確保に努めてきたところです」と説明した。

負傷した天摩は準々決勝から3試合を欠場。日本チームは銅メダルを獲得したが、陣営からは怒りの声も上がっていた。組織委は「負傷された天摩選手に対してはお詫びとともに心よりお見舞いを申し上げます」と謝罪の意を表し、「すぐに対処が講じられなかった点については組織委員会としても深く反省をしております。組織委員会としては大会閉幕まで全ての競技においてアスリートにとって最適な環境を提供し、ベストなパフォーマンスを発揮いただけるよう尽力してまいります」としている。

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