長崎・崇福寺で中国盆 コロナ考慮し規模縮小 約400年続く伝統行事

線香を上げ、先祖を供養する華僑=長崎市、崇福寺

 長崎市鍛冶屋町の崇福寺で、中国盆最終日の4日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため行事が縮小される中、市内の檀家(だんか)ら約20人が先祖らを供養した。
 約400年続く伝統行事で、市内の華僑団体が主催。旧暦の7月26~28日に合わせ、毎年開いている。
 例年は、先祖があの世でお金に困らないよう「金山」「銀山」といわれるお金に見立てた円すい状の紙細工を燃やす。新型コロナ感染拡大防止を目的に昨年と今年は、規模縮小で飾り付けや「金山」「銀山」の催しを省いた。
 僧侶の読経後、お金に見立てた紙片を燃やしてささげた。檀家総代の張仁春さん(65)は「形式が変わっても、先祖や生きとし生けるものを弔う気持ちに変わりはない」と話した。

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