佐世保市動物愛護センター 10月18日供用開始 殺処分減へ譲渡など推進

 定例佐世保市議会は6日、総務、都市整備、文教厚生、企業経済の各常任委員会を続行。市は文教厚生委で、老朽化した市犬管理所(有福町)を移転し、新たに建設する市動物愛護センター(大潟町)の供用を10月18日に開始すると明らかにした。
 同センターでは、狂犬病予防法などに基づき、飼い主が分からない犬や猫の保護や譲渡、殺処分の業務のほか、動物愛護の啓発に取り組む。
 建物は鉄骨平屋で延べ床面積は約500平方メートル。診療室や飼育室のほか、来場者と犬猫が触れ合うことで譲渡を推進する見合い室、動物愛護の講習や会議ができる講習室などを設ける。建設費は約2億円。市民からの寄付を受け、建物外にドッグラン(約210平方メートル)も整備する。
 犬管理所は1973年に建設。昨年度は市民らが持ち込んだ猫約300匹を安楽死させた。施設内には犬猫を収容するケージがあるが、来場者が触れ合ったり、動物愛護を学んだりする場所が確保できていなかった。市は「新たなセンターの建設で殺処分をできるだけ減らしたい」としている。


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