マリナーズ・菊池雄星が大乱調!1回2/3を6失点で8敗目 うつむいてベンチへ

菊池(左)はマウンドを降りた(ロイター)

マリナーズの菊池雄星投手(30)は6日(日本時間7日)に敵地ヒューストンでのアストロズ戦に先発し、1回2/3を1被弾を含む3安打6失点(自責点4)、4四球で8敗目(7勝)を喫した。打者12人に42球を投げたが、ストライク19球と自滅。チームは2―11で敗れ、連勝は5で止まった。

チームの勢いに乗ることができなかった。初回、直球の制球が定まらず、先頭アルテューベをストレートの四球。次打者の中飛で二塁へタッチアップ。二塁けん制で刺し、3番アルバレスは左直で何とか切り抜けた。11球投げてストライクは4球と乱調だった。

悪い流れは2回も修正できなかった。先頭コレアをストレートの四球、5番グリエルはフルカウントから歩かせ、6番タッカーも4球連続ボールで無死満塁。7番ディアスに内野ゴロを打たせるも二塁手がはじいて2失点。なおも無死一、二塁でマイアーズに1ストライクから内角チェンジアップを左越えに3ランを被弾した。

さらに一死後、アルテューベに左翼線二塁打を許し、二死二塁からアルバレスに右中間へ適時二塁打を許して、6点目を失った。ここでサービス監督がマウンドへ向かい、投手交代を告げた。菊池はうつむいてベンチへ引き揚げた。

アストロズ戦は今季6度目の先発。前回、登板した8月31日(同1日)は7回を4安打無失点と好投していただけに菊池、チームの両方にとって残念な結果に終わった。

1回2/3での降板は、メジャー1年目の2019年4月26日のレンジャーズ戦でオープナーを務め、1回で交代したた試合を除けばメジャー自己最短。8月3日(同4日)のレイズ戦で7勝目を挙げて以来、6試合連続で白星なしとなっている。

チームは5日(同6日)時点でワイルドカードでのプレーオフ出場へ3ゲーム差。2001年以来、20年ぶりのポストシーズン出場が視野に入っている。それだけに菊池への期待は大きかった。勢いを止めてしまったがチャンスは残っている。次こそ雪辱の好投だ。

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