大敗の舞台裏で、虎の怪物ルーキーにも新たなメスが入った形だ。7日のヤクルト戦(甲子園)に0―12といいところなく大敗を喫した阪神で、試合前まで33打席無安打と不振のルーキー・佐藤輝明内野手(22)が、今季105試合目にして初めて「出場なし」で試合を終えた。
この日は先週から続く早出特打で打ち込みを行い、不振脱出を模索しつつ、ベンチスタートで代打など途中出場に備えたが、最後まで出番は訪れず。試合後の矢野燿大監督(52)は「奪い取ればいいんじゃないの?」と、佐藤輝の起用についての問いにこう応じて、怪物新人に、より一層の奮起を促していた。