ソフトバンクが自力V消滅 工藤監督「難しいね。アウト1個を取るというのはね」

4回、東浜の交代を告げる工藤監督

ソフトバンクが7日の西武戦(メットライフ)に5―6で痛恨の逆転負け。再び勝率5割に逆戻りした。自力優勝の可能性が消滅した。

2点リードで迎えた8回だった。6番手の甲斐野がつかまった。簡単に二死は取った。しかし、山川、呉に連打を許すと、9番・川越に右翼線への適時二塁打を浴びて1点差。さらに二、三塁で源田にフォークを中前に弾き返されて走者2人が生還した。4連打で3点を失い試合を引っくり返された。

試合後の工藤監督は「難しいね。アウト1個を取るというのはね」と振り返った。

理想的な展開で試合は進んでいた。先発・東浜が3回に3点を先制されたものの、直後に売り出し中のリチャードが左前への2点適時打を放ち1点差に詰め寄った。さらに6回に甲斐が左翼席に9号逆転3ランを運んだ。

投手陣も4回途中からリリーフ陣が盤石のリレーでスコアボードに0を並べていた。この日から一軍復帰した守護神・森にバトンを渡すところまで来ていた。

相手先発の高橋光成投手は今季も3勝を許し防御率1・に抑えられていた天敵。実に2019年から9連敗を喫していた。ついに土をつけたかと思われたが…。

工藤監督は「5点取って、もう1点というところをね。なんとかチャンスを作って点を取らないといけないなと思うし、投手も2アウトを取ったからこそ、あと1人をという気持ちをね。隙があるとは思わないんですけど、なかなか連勝ができないというのも〝もう一つ〟というところなのかなと思う」。

その上で「みんな一生懸命やった結果。負けたことは取り戻せない。勝つしか取り戻すことはできない。勝っていって取り戻すという気持ちで明日からやっていきます」と前を向いた。

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