ドラゴンフルーツ新品種「インパクトルビー」 爽やかな味、2024年度市場に

 沖縄県農林水産部は7日、農業研究センター名護支所で育成したドラゴンフルーツの新品種「インパクトルビー」が、今年3月に品種登録されたと発表した。県オリジナルの熱帯果樹として生産基盤の確立や種苗の普及に取り組み、将来的には贈答用を含め県内外で広く流通する品種を目指す。

 みずみずしく、さっぱりとした爽やかな食味が特徴。果肉がルビーを連想する濃い赤紫色で、市場に驚きを与えたいという思いから「インパクトルビー」と命名した。

 同一の個体で受粉して実を付ける自家結実性で、葉状茎のとげも短いことから作業性に優れ、生産現場への普及が期待される。2022年度に種苗を本格的に販売し、24年度以降に果実が市場に出回る見通し。

 農業研究センター名護支所の正田守幸所長は「本県オリジナル品種の育成や栽培技術の開発に引き続き取り組むことで、農業の生産振興に努める」と述べた。

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