エンゼルス・大谷翔平に「年齢2倍弾」への期待 過去26人のレジェンドが達成

大谷翔平(ロイター)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)の新たな偉業達成が期待されている。年齢の2倍の本塁打を打てるかどうかだ。CBSスポーツ(電子版)は7日(日本時間8日)に「ゲレロ、タティス、大谷がザ・ボムズ・ダブル・イヤー・ギルドへの加入を申請」と題した特集記事を掲載した。

年齢の2倍の本塁打とは聞き慣れない項目だが、過去にマークしているのは26人。いずれもレジェンドクラスのそうそうたるメンバーだ。ベーブ・ルース、ケン・グリフィー・ジュニア、サミー・ソーサ、マーク・マグワイア、アレックス・ロドリゲス、ラルフ・カイナーの6人が2度達成し、ルース、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントル、ウィリー・メイズら13人が米野球殿堂入りしている。

現役では2017年にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とジアンカルロ・スタントン(マーリンズ)、19年にコディ・ベリンジャー(ドジャース)とピート・アロンソ(メッツ)が仲間入り。最年少記録は1929年に20歳で42本のメル・オット。2番目に若いのは22歳で、37年にディマジオ(46本)、70年にジョニー・ベンチ(45本)が記録。最年長は36歳のバリー・ボンズで、01年に73発放った。年齢が若いほど有利だ。

大谷は7月5日に27歳になたが、今季は26歳シーズンとカウントされる。52本でメンバー入りだ。6日(同7日)時点で43本。残り24試合で9本とかなりのハイペースが必要になる。

同電子版は「かなり難しいが、大谷なら間違いなくできる」と太鼓判だ。根拠に挙げたのは大谷の爆発力。4月24日(同25日)から5月18日(同19日)までの22試合で9本、6月15日(同16日)から同28日(同29日)の12試合でも9本とそれぞれ量産した。オールスター戦を挟んで6月29日(同30日)から7月25日(同26日)の19試合でも9本を放っている。「その後にペースは落ちているが、これらのデータが可能なことを証明している」と強調した。

一方、ブルージェイズのウラジーミル・ゲレーロ内野手と、パドレスのフェルナンド・タティス内野手はともに22歳。6日時点で44本塁打までゲレロは40本であと4本、タティスは37本であと7本となっている。同電子版は「残り試合でゲレロは7本、タティスは6本」とCBSスポーツ・ファンタジーの予想を引き合いに出し、ゲレロが史上2番目に若いギルド加入となる可能性がより高いとの見解を示した。

過去に3人達成は98年(マグワイア、ソーサ、グリフィー)、01年(ボンズ、ソーサ、ロドリゲス)と2度。3度目はあるか。大谷が年齢2倍弾を達成すれば本塁打王は確実だろう。

1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」にあと1勝と迫っている歴史的なシーズンの最後を飾る爆発に期待だ。

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