〈なおえつうみまちアート〉回収したシャツ展示 加工前は9日まで限定

 「なおえつ うみまちアート」の作品の一つ、「動く。動き出す。遊び。」のシャツが上越市西本町3の同イベント安国寺通り特設会場で展示されている。10日から作家によって1枚の布に加工されるため、シャツとしての展示は9日までの限定となっている。

回収された50枚のシャツが布に加工されるまで、そのままの姿で展示されている

 同作品は、作家の松岡亮さんが直江津をイメージして刺しゅうを施した半袖開襟シャツを、一般公募の50人に貸与。着用して街を歩くことがアートになった。後に回収して布に加工、同会場で展示する。回収は5日、展示作業は6、7日に行われた。

 展示のレイアウトは公募した4人が担当した。シャツの袖を少し重ねて手をつないだような輪を作り、そこに集まってくるイメージで飾られている。刺しゅうのデザインからイメージされるものを集め、中央に「直江津」の文字が描かれたシャツを置いた。

 シャツの配布は6月後半。貸与された人は2カ月以上愛用したため、回収の際は「寂しい、離れたくない」「シャツがきっかけで、つながりができた」などの声があったという。布になった作品は12、13日ごろから展示される予定。

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