長崎県五島市 五島風力発電事業を終了

 定例五島市議会は8日開会し、会期を28日までの21日間と決定。五島市は、出資する第三セクター、五島風力発電について、富江町長峰の発電施設2基の故障により、3月の取締役会で発電事業の終了を決定したと報告した。
 市によると、2基は2002年から稼働し、九州電力に売電していたが、1基が18年に故障して運転停止。別の1基も今年2月に強風で故障し運転を止めた。
 市は、株主の一つで風力発電メンテナンスのイー・ウィンド(同町)に、株式を無償譲渡する方針。同社の提案では、全ての株主から無償譲渡された上で完全子会社し、1基を速やかにに撤去、もう1基を訓練用として使いながら将来的に撤去する。同社は「メンテナンスの教育機会を増やし、地元の人材育成に生かしたい」としている。
 本会議で総額1億1600万円の本年度一般会計補正予算案など53件を上程。このうち同補正予算に関する専決処分2件を承認した。一般質問は13~15日の3日間で9人が登壇する。


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