NHKとバトル中の立花党首が法廷で号泣「有罪になったら正義がまかり通らない」

会見したNHK党の立花党首

NHKへの不正競争防止法違反及び威力業務妨害、中央区議への脅迫の罪に問われた「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)の立花孝志党首(54)への本人尋問が9日、東京地裁で行われた。感極まった立花氏が号泣する場面もあった。

いずれの事件も立花氏が参院議員に当選した2019年に起きた。N国党(当時)から立候補したものの離党した区議に対し、「こいつの人生潰しに行きます」とユーチューブ上での発言が、脅迫罪に問われれば、NHK集金員の持つ情報端末を動画で公開し、上田良一NHK会長(当時)に面会を迫ったことが不正競争防止法違反と威力業務妨害の罪に問われていた。

裁判後、会見した立花氏は「冒頭、起訴していただいていたことには感謝している。ありがとう。NHKが反社会勢力がどうかがポイントだと述べた。私が『反社会勢力とつながっているNHK』とビラを配っているのに(NHKから)名誉毀損は一切ない。全うな企業の業務が妨害されたとか、情報漏洩とかではないことを前提に審理していただけたというスタートだった」と振り返った。

尋問中、立花氏は「こんなのが有罪になったら正義がまかり通らない。内部告発する人がいなくなる」と訴え、自身が16年前にNHKの内部告発した当時の苦い思い出がよみがえり、涙したという。

傍聴人は「立花氏はマスクで涙をふいていたので、相当な涙量だったのでは。法廷内ではもらい泣きしている人もいました」と話した。10月7日に論告求刑され、年内には判決が出る見込みだ。

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