「出島メッセ長崎」お披露目 11月開業 西日本最大級のホール 屋上テラスも

11月1日開業のMICE施設「出島メッセ長崎」のコンベンションホール。固定した座席がなく、カーペット敷きのホールとしては西日本最大級=長崎市尾上町

 11月1日に開業する長崎市尾上町のMICE施設「出島メッセ長崎」で9日、報道関係者向けの内覧会があった。固定した座席がなく、カーペット敷きのホールとしては西日本最大級のコンベンションホール(約2700平方メートル)や、イベント・展示ホール(約3800平方メートル)などが公開された。
 出島メッセ長崎はJR長崎駅西側で整備が進められ地上4階、地下1階。駐車場を含めた延べ床面積は約3万3500平方メートル。8月18日に完工し、施設は建設主体の特別目的会社「ながさきMICE」から市に引き渡された。
 2階のコンベンションホールは収容人数約3千人。閣僚級国際会議や全国規模団体の大会などを想定する。1階のイベント・展示ホールはさまざまな用途に対応し、大型車両を乗り入れての設営も可能という。このほか10人未満から約600人までに対応する大小24の会議室も備える。新型コロナウイルス感染対策では換気設備を充実させ、空気清浄器に加えて紫外線殺菌装置などを設けた。
 また稲佐山や長崎港を望む屋上テラスは、カクテルパーティーなどの会場として活用。「長崎を感じられる場所」として、会議出席者らにアピールする。
 8月末時点で決定・内定した行事から算出した年間利用想定人数は約51万人、年間目標(61万人)に対する達成率は約83%。開業前には世界最大規模のMICE関連業界団体の年次総会も開く計画。

ビューデッキを整備し稲佐山や長崎港が一望できる屋上テラス
「幅広い催事にも調和し寄り添うシンプルな空間」がコンセプトのイベント・展示ホール

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