元ドイツ代表DFボアテングが有罪 前夫人暴行で約2億3000万円の罰金刑

裁判所で弁護士と話すボアテング(右、ロイター)

元ドイツ代表DFジェローム・ボアテング(33=リヨン)が元パートナーに対する暴行容疑で有罪判決を受け、180万ユーロ(約2億3000万円)の罰金刑を命じられたと、英「BBC」が報じている。

ボアテングは2018年にカリブ海でのバカンス中にパートナーのシェリン・ゼンラーさんとトランプをしていたが、イカサマを疑われて口論になると、物を投げつけた上で髪を引っ張った上で殴打。さらに頭に噛みつき、侮辱する言葉を並べたという。すでに2人は離婚し、19年に家庭内暴力で起訴された。

最大で禁固5年が科される可能性がある中、新型コロナウイルスの影響で昨年12月から延期となっていた裁判が9日に行われた。「BBC」によると、紺色のスーツ姿で証言台に立ったボアテングは容疑を否定し、ゼンラーさんはボアテングから受けた暴力の詳細を主張した。結果は有罪となり、高額の罰金刑になったという。

ボアテングはドイツ1部バイエルン・ミュンヘンで主力として活躍し、欧州チャンピオンズリーグを制覇。ドイツ代表では2014年ブラジルW杯優勝に貢献した。昨季限りでBミュンヘンを退団し、フランス1部リヨンと2年契約を結んだことが発表されたばかりだった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社