ヤンキース・ブリットンがトミー・ジョン手術 来季の大部分を欠場へ

日本時間9月10日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は左肘の故障で戦列を離れている救援左腕ザック・ブリットンが左肘の骨片の除去手術に加えてトミー・ジョン手術を受けたことを明らかにした。ブーンは「彼は(左肘の)再建と修復の手術を受けた」とコメント。ブーンによると、ブリットンはまだロサンゼルスに滞在しており、今後は手術を担当したニール・エラトラシュ医師と相談しながら戦列復帰に向けたスケジュールを具体化させていくという。

ブーンはブリットンが来季中に戦列復帰する可能性を完全には排除しなかったものの、来季の大部分を欠場するのは決定的であり、戦列復帰は最短でも来季終盤になることが予想される。ブリットンはオフシーズン中に新型コロナウイルスに感染して体重が18ポンド(約8キロ)も減少し、スプリング・トレーニング中に左肘の骨棘の除去手術を受けて6月まで復帰できず、6月下旬には左ハムストリングを痛めて再離脱。まさに踏んだり蹴ったりのシーズンとなり、22試合に登板して0勝1敗1セーブ、11ホールド、防御率5.89という不本意な成績に終わった。

ヤンキースはブリットンと3年3900万ドルの再契約を結んだ際に「2020年シーズン終了後に2022年の契約オプションが行使されなければFAになれる」という条項を盛り込んでおり、昨季終了後に年俸1400万ドルの2022年のオプションを行使した。しかし、今季は年俸1300万ドルに見合う働きとは言えず、年俸1400万ドルの来季も大部分を欠場するのが決定的。結果的にオプション行使は大失敗となってしまった。

現在33歳のブリットンはオリオールズで先発投手として大成できなかったあとにクローザーとして開花し、2018年途中にヤンキースへ移籍。2019年は66試合に登板して3勝1敗3セーブ、29ホールド、防御率1.91という素晴らしい活躍を見せ、短縮シーズンとなった昨季も20試合で1勝2敗8セーブ、3ホールド、防御率1.89の好成績を残していた。

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